レオナルド・ダヴィンチ礼讃ルドンのこの作品『レオナルド。ダヴィンチ 礼讃はを観た時、ルドンが明らかに日本画の掛け軸を作ることを狙ったものであろうと思いました。

 ルドンが日本画から多大な影響を受けていたのは間違いないでしょう。

 それは、浮世絵だけでは無かったと思います。

 ルドンは日本画の岩絵の具の鮮やかさ、美しさを完全に理解していたと思います。

 しかし、それは油絵具では表現出来るものではない。
 だから、紙にソフトパステルで描いたのでしょう。

 それを見て、私は日本画を描くのであれば、狙った表現はパステル画でも実現できることを悟り、ルドンのようにパステルで描くことに決めたのです。

 パステルで描き始めた理由は作品『キアゲハ蝶』を描く時、蝶の鱗粉を表現するのにパステルは粉なので他のメデゥームより適していたからです。

 使ってみるとパステルはデッサンと描画が一体となっているため、描くと同時に仕上がるので制作が簡単で短時間で仕上がります。

 油彩やアクリル画は下絵を描いて、その上に絵具を塗るため手間が2倍掛かります。

 乾燥させる手間も掛かります。色鉛筆と併用すれば筆で描くより細かい描写が楽に行えます。

 日本人である私にとって油彩はどうにも制御しきれないメデュームですが、パステルは完全に制御できる画材です。

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