私が大学時代に描いた小説3部作の1作目『疑惑』は肉体段階のアニマと宗教段階のアニマを描いた作品で、前者のモデルがTV朝日アナウンサーの中川由美子さん。後者のモデルが頼近美津子さん。
2冊目『恋人』は美的段階のアニマについて描いた作品で、モデルは日テレアナウンサーの井田由美さん。
3冊目は叡智段階のアニマを描いたもので、モデルは薬師丸ひろ子さん。
小説制作時には、頼近美津子さんがダ・ヴィンチの「聖アンナ」やレンブラントの「ダナエ」やルドンの「レオナルド・ダヴィンチ礼讃」の女性像にそっくりであるとか、井田由美さんが「モネ夫人の肖像」にそっくりである。中川由美子さんがルノアールの「水浴するニンフ」にそっくりである。といった事実はまったくもって知りませんでした。
この事は、ダ・ヴィンチやレンブラント、モネ、ルノアールなどが美しいと思う女性と私が美しいと感じる女性が同じである事実を示しています。
つまりは、巨匠と言われる画家の審美眼、美的センスが共通であるということを示しています。
『蓼食う虫も好き好き』で、どんなに自分の奥さんが素敵だと思っても、万人の典型となるような美人像を作品として提示できなければ巨匠にはなれません。
逆に言うと、こういった審美眼がごく限られた人間にしかないから、色んな人達が夫婦となり家庭を持っていけるのではないでしょうか。