梅原龍三郎 桜井島青の写真
 中1の時に、国語の教科書の冒頭に載っていた梅原龍三郎の『桜島 青』を自習時間に見入っているうちに、涙が出るように感動し、初めて『絵画も音楽のように観るものに感動を与えるもの』であることを悟ったのです。

すぐに書店に行って梅原龍三郎の画集を買って来ましたが、梅原の作品は、北京秋天や富士山などどれをみても感動しました。

この頃の画集の記述は、かなりいい加減なものでした。

梅原龍三郎は北京滞在での制作中から最初はリンシードオイルで、後にアクリル系ボンドや膠で岩絵の具を練って紙に書くようになったのですが、画集には、作品で使用しているメデゥウムを油彩と書かれているものが多かったのです。梅原はこの岩絵具の使用をでデトランプと呼んでいました。

つまり、梅原の主要作品はどれも日本画なのですが、長くそれが分からず梅原のような感動的な絵を描くのに油彩で何とかなると思い酷く苦戦しました。
油彩ではあのような色彩の透明度の高い絵は描けません。

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