新作パステル画『COSMIC SURFING』のためにマーメイド紙を仮張りに水張りしました。
水張りとは何か?については以前に投稿したこちらの記事をご覧ください!
仮張りとは何か?というと、日本画の世界ではいくつかの種類の仮張りがあるようですが、今回のものは最終的に作品が完成して作品にあった寸法の木製パネルに張る前に、制作のために仮のパネルに張るものです。
この方がやっている作業が今回の作業と同じ作業ですね。
このべニア板は柿渋を塗って防水性を与えているので、濡れた紙を張ってもべニアの色が染み出て来ず紙が汚れないようにしています。
今回は作る作品の性格から青のマーメイド紙を張りました。
水張りは何度やっても難しいところがあり、今回は冬ということもあったのでしょう、少々苦労して一回張った紙を剥がして水に漬け直してから張り直して完成させました。
冬だと室内にストーブがあり急激に水分が飛んで紙が縮小するからでしょうか。
ミューズテープの糊が古くなって非力になっていることや、青いマーメイド紙の凹凸があって面が荒くパステルの乗りが良い表面に糊が喰いつきにくいところもあると思います。
最初に張ったときに周囲に張ったミューズテープ(片面に水性のりがついた紙テープ)が乾燥が進むにつれ紙から剥がれてしまいました。
再度張るに際してミューズテープが非力なので、ヤマト糊を急遽作って裏面に塗り、ドライヤーで紙を乾かしながらテープを2重に張ってやっと作業を終えられました。
と言う訳で、少々苦労しましたが完成です。