医学部受験に失敗して不本意ながら小樽商科大学に入学・・・やはり画家になろうと決意!【My History No3】 

 前回、高校時代が外科医をめざしていたと書きましたが、2浪めで受験したのが今学長や教授の不祥事で騒がれている旭川医科大学です

 しかし、結果は不合格。

 共通テストの結果では、共通テストが終了した時点で自分の受験生中の位置を知るための、代ゼミが実施した『自己申告の点数調査』で受験予定者85人中2位。

 なぜ落ちたのか? 自己採点が間違っていたのか?を確かめたくて、当時全国の難関大学に不合格となった学生を入学させたくて募集していた、小樽商科大学の2次募集に出願したら受かってしまいました。

 予備校の進路指導の先生が「旭川医大は2浪以上の受験生は実力があっても必ず落とされる。何か操作しているのではないか?おかしい。」と『財界さっぽろ』という雑誌を通して抗議してくれました。

 もしかしたら、点数だけなら合格していたのかも知れません。

TVとラジオで有名な占い師に進路相談をする ・・「あなたは芸術性に優れ二家二業の運勢を持っている」

斎藤聖峰 相性の神秘  そこで、母も父との結婚を占ってもらった、斎藤聖峰という、ラジオとテレビでレギュラー番組を持っていた占い師に進路を相談しました。

斎藤聖峰さんは

あなたは非常に優秀な頭脳を持ったいい人相・手相をしている。

 だから、行動さえすれば決して人に遅れを取るようなことはない。

 そして、なかなかの商才の持ち主なので中年期に入ったら独立する運命にある。
 
 樽商いいじゃないか。商大に行って経理でも勉強しておれ。

 最初は何かと不満だろうが、行け!。進めば分かる。

 札医大に行くのと同じになる。」

 何が札医大に行くのと同じなのか?

 「それでも外科医になりたい!」と訴えると

 「足るを知りなさい。人間の欲望にはきりがない」と言い、

 「あなたは、二家二業の運といって、両手にそれぞれ物を握っていないと精神が安定しない相である。

 だから、医者になれたとしてもそれだけでなんか絶対満足できなくなる。

 なので実業以外に何か思い当たるものはないか?」

 といいます。

「幼い頃から絵が得意でずっと美術科の教員に画家になる事を勧められて来ました。」

と言うと

  「それだ!君は芸術性にも優れているから、実業の勉強をしながら絵画の才能を伸ばしていきなさい。2つの仕事が互いを補い合い良い影響を及ぼしていくだろう。」

「画家として認められますか?それは何時ですか?」

「認められる。何時かは分からん」

と言われました。

 この占断はその後の人生で、ほぼ完全に当たることになります。

 さんざん悩んで結局北の就職貴族、名門と言われる国立小樽商科大学に進学する事に決めました。

 自分をバリバリの理系だと思っていた私には、文系の大学への進学など一度も考えたことが無く入学は不本意極まりなく、入学する時から通うのが嫌で嫌で仕方がなかったです。

 毎日失意の日々で、卒業後の進路に悩んで、池田満寿夫のように一夜にして世界的な画家になることもめざしましたが世の中そんなに甘くはない。

 小説ならいくらでも描けると『悪女・恋人・女神』という3部作の小説を描いて講談社に送り付けましたが、「賞への応募なら受けるがどうするか?」と言われ、プライドの高い私はそれを断ってしまいます。

 実はこの本の内容が、ユングのアニマ論とまったく同じであることが後でわかり自分でもビックリました。

 自分には相当な文系の学問センスがあるのではなかと。
 
 高校卒業までは片手に余るぐらいの本しか読んだことが無かった私は、不安定になった精神の悩みを解決しようと、フロイトの『精神分析入門』から読み始め、西洋文学の小説・詩、西洋美術史、精神医学、心理学など多くの分野のもの凄い数の本を読みふけりました。

スティーブ・ジョブズ・・・いくつもの点と点が、いずれ人生のどこかで繋ぎ合わされ実を結ぶだろう

 
 そして悩みに悩んだ末に、結局、高校時代から勧められていた画家になることを決意し、少しずつ油彩やアクリルの絵を制作していきした。
 
 大学時代は簿記会計・経営学・マーケティング、法律・経済学、プログラミング、英語を半ば強制的に学ばされました。

 このプログラミングを学んだことで、卒業後は専門学校のプログラミング講師に就職し、後に独立して今の札幌WEBプログラミングスクールを設立することになります。

 医大に落ちて悲嘆の日々だった私ですが、まさか、こんなコンピュータ全盛のIT起業家が時代の寵児になる時代が来て、自分がコンピュータのプロとなり大学で学んだ学問を日々フル回転で使う日々が来るとは夢にも思いませんでした。
  
 アート作品もパソコンで作品を作り、ネットで日本や海外にマーケティングしていく日々。

 スティーブ・ジョブズがいったように「いくつもの点と点が、いずれ人生のどこかで繋ぎ合わされ実を結ぶだろう」を地で行く人生です。

 私はつくづくツイていたと思います。

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