横田昌彦です。
札幌も今では、10年前には考えられないほどの猛暑になっています。
実は今月、これまで乗っていた車が錆などで老朽化したため、買い替えました。
中古車ですが、トヨタのディーラーに勧められて購入したのが、走行距離6000kmのヤリス1500cc・4WDです。
驚くほど格安で購入できました。
しかも、オプションや装備はすべて揃っています。
この5年間、日本で最も売れた普通自動車であり、世界一燃費の良いガソリン車です。
コンパクトなので、使用する資源はアルファードなどの半分程度です。
もう、地球は半分壊れてしまいました。
今後、猛暑や災害は加速度的に進んでいくでしょう。
「お金があるからアルファードのような大きな車を買って乗ってよい」という時代ではないと思います。
ハイブリッドだから環境に優しいと思うかもしれませんが、とんでもありません。
車を一台製造するのに、10万kmを走行した分に相当するガソリンを消費します。
ニッケルや鉄など、膨大な資源を使います。
ハイブリッド車のリチウムイオン電池は、希少なリチウムを得るために大量の地下水を汲み上げ、現地の共同体を破壊し、子どもたちを貧困に追いやっています。
さらに、この電池を製造するために7.8万km分に相当する化石燃料を消費します。
そのため、ガソリン消費量で比較すると、ハイブリッド車がガソリン車を上回るのは、7.8万km走行した時点以降なのです。
アルファードで家族とキャンプ。
その結果、子どもたちへの未来のプレゼントは「壊滅的に崩壊した地球」になってしまいます。
『風の谷のナウシカ』の世界を、私たちは本当に呼び寄せてよいのでしょうか。
今回購入したヤリスは、「車は必要だから、お前が乗るべき車はこれだ」と神が用意してくれたもののように思えてなりません。
アートは物ではなく、心の豊かさをもたらすものです。
カンディンスキーが物質主義社会を嫌い、『芸術における精神的価値』を生涯追い求めたように、皆さんにも「お金」「物」「心」の価値について、今一度考えていただきたいと思います。
今日も最新作のご紹介です
題名は『カナリア諸島にて』。
大きさと画材はいつもと同じです。マーメイド紙にソフトパステル。
サイズは110cm✖84cm.
この題名を知っている方なら、すぐにわかるでしょう。
大瀧詠一の出世作となったアルバム『A Long Vacation』に収録されている一曲です。
このアルバムは大瀧詠一が作曲し、松本隆が全曲の作詞をしています。
この絵は、ぱっと見はよくある南国リゾートビーチの風景に見えるかもしれませんが、ありきたりな気分で描いたものではありません。
まず、この曲を知らない方は、ぜひ歌詞を聴いてみてください。
その上で、この作品をご覧ください。
一見、単純な風景画のようなスタイルに見えますが、そうではありません。
これは、私がいつも取り入れている「音楽を絵画に翻訳する物理的法則」を存分に活用して制作した作品です。
何度も曲を聴きながら作品を眺め、比較してみてください。
感想を聞かせていただければ嬉しいです。