新作「二元論との闘い』の画像

 こちらの作品は2021年10月26日に完成して当サイトに掲載した作品です。題名は『二元論との闘い』です。

 この作品についての以前の解説はこちらです。

 今回は、ロシアのウクライナ侵略が起こったのでコメントを追加させていただきます。

 ウクライナ侵略で予言的な作品になりましたが、画中の人物で右側の人物が誰かについて名前を挙げていませんでしたね。

 画面の左は毛沢東。これは皆さん恐らくすぐに分かったと思います。

 右下は科学的社会主義=共産主義思想を作ったカール・マルクス。

 旧ソ連を作ったレーニンや現在の中国の始祖、毛沢東の基盤となる思想を作った人です。

 そして左上は、オーストリアの大学者、マックス・ヴェーバー。

 資本主義が何故イギリスで始まったのかを『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』という本で解き明かし、現代社会では資本主義・共産主義に関わらず巨大な官僚組織が必要になるが、その結末が『心情のない、人間的な感情を失った硬直的な歯車のような構成員で形成された組織になる』と現代社会に悲観的な予測をした人です。

 どうです。日本にしてもロシアにしても見事に当たっていますよね。

 そして、右側の人物はポルポト。

 カンボジア共産党を作って、流通貨幣を廃止し病気や餓死を含め人口の2~3割にあたる約170万人を虐殺した男です。

 今でいえば、ミャンマーのミン・アウン・フライン国軍司令官が性格的に近い人物だと思います。

 毛沢東といえば、中国を建国し国民を飢えから救った人と思っている人が多いと思いますが、文化大革命でソ連のレーニンとその後継のスターリン、ユダヤ人を虐殺したヒトラーをも上回る、2000万人ともいわれる人間を虐殺した人です。(参考 世界史虐殺者ランキング

 これらの人は『人の痛みが理解できない』、連続猟奇殺人犯に多い性格と言われるサイコパス精神病質者ではなかと考える学者が多いです。

 さて、画面全体が赤いですよね。

 これは虐殺で流された人々の血です。

 前回の記事でもお話しましたが、20世紀は『科学的社会主義のカール・マルクス、無意識の発見者ジ-クムント・フロイト、そして進化論のダーウィン』との闘いだと、私は大学で教わりましたが、中でも「20世紀は『共産主義者』と『暴力』との闘いだった。」というのが戦後の世界の現代思想家の通説になっていると思います。

 今回のウクライナ侵略はどうでしょうか?

 やれやれ21世紀も『共産主義者・専制主義』と『暴力』との闘いになっていますね。

 進化論のダーウィンについて言えば、白人優位論、白豪主義の基盤になっているのがこの進化論である。と言っても良いのではないでしょうか?

 白人の「白人以外の人種は白人になるまでの進化の途中の下等な動物であ」るという認識。

 これも、プーチンが今回と同じ事をしたシリアやチェチェン進攻でヨーロッパに逃避した難民を、ヨーロッパは、ドイツ以外は受け入れず、今回も黒人難民はお断りなどとやっているようですね。

 日本にいたってはシリアやチェチェン進攻は政治家もマスコミもほぼ無関心で難民受け入れも拒否。

 この絵をみて、どうやったらこれらの事が防げるのか?

 鑑賞してくださる皆さん一人一人が、色んな情報を調べ、思索を巡らして必要な行動をしてほしいと思い制作しました。

 

 

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