人生の目標を哲学するという新たな思想『新実存主義(NEW EXISTENTIALISM)』

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イノベーターの条件画像 私の制作において、『音楽絵画 MUSIC PICTURE』と並んで制作姿勢の柱となっているのが、私が創った宗教に代わる人生の目標を提示する新思想です。
 これを私は『新実存主義(NEW EXISTENTIALISM)』 と名付けました。

 ピーター・ドラッガーは『もう一人のキルケゴール・・・人間の実存はいかにして可能か』の中で「今日われわれの断片的な経験を寄せ集めて、全体像を構築してくれる聖人や詩人はいない」と発言しています。
 今も、宗教を強く信仰している人間が多数います。しかし、今日の宗教は可合隼雄さんがいったように、もはや「賞味期限切れ」ではないでしょうか?
 宗教は人間を救うどころか戦争や紛争の原因となっています。
 特に欧米ではニーチェの「神は死んだ!」というエホバの神の死亡宣言により、もはや大多数の欧米人はキリスト教徒でもありません。
 欧米の権力層の多くが、エホバの神の地位に『金』を配置し、金を渇望する資本主義、すなわち拝金教徒となっているのではありませんか?
 ユングがいったように「神は死に、代わりに大資本家という『超人』が世界を支配してきた」と言えるでしょう。
 これこそ、ロックフェラーラー2世が「お父さん、ニーチェを知って下さい。お父さんのような超人の時代が来ると予言していたのです。超人はお父さんのような人間のことをいうのです」といった所以です。
 しかし、キリスト教はそうであっても、イスラエルの住人をはじめとするユダヤ教徒は今日の世界の経済や政治を強力に動かしているといってよいでしょう。

 いずれにしても、今日、どの民族にも当てはまる、死後の事までを含めての人生の目標と生き方を説明した思想はありません
 
 エホバの神なき欧米社会では、資産の額が階級と序列を決める指標となっているようですが、しかし、資産家は死について何も答えられないし、また死を無視しています。
 そして、今なおピーター・ティールのような人間は理性万能主義に陥っています。
 ティールは科学技術の進歩によって、ロボットとして永遠の生命を生きるのだと言っています。

 このドラッガーが『19世紀の進歩への信奉』とよんだ思想は、今日まさに大きな崩壊に直面しています。

 世界は進歩ではなく、手塚治虫が予言したように崩壊と破滅に向かっているのではないでしょうか?

 「どんなにお金を稼いでも、名誉や権力を手にしても死とともに無に帰すのではないか?」

 という問いに資産家や成功者は答えられません。
 かつては、キリスト教は死について『最後の審判』によって選ばれた人間が天国で永遠の命を得るという説明をしていました。仏教は『この世への生存意欲を無くす事により、欲望の消えた精神に安住すること目標にせよ』と説明しました。しかし、仏陀は死後の世界について回答を拒否しました。
 今日、現代人のほとんどは、どちらの説明も本気で受け入れることはできないでしょう。
 いや、いまだに『最後の審判』の脅迫的な信者なのかもしれません。マックス。ヴェーバーがプロテスタンティズムの精神とよんだところの脅迫観念です。
 ドラッガーは「死については、不合理であるがゆえに神を信じる、と言ったキルケゴールの思想は、我々に死ぬ覚悟と生きる覚悟を与える」といいましたが、私はキリスト教を信じる気はありません。
 

ユングの臨死体験と死後の世界

 ユングの臨死体験ユングの自伝には、ユングが晩年に体験した臨死体験が書かれています。私のこのサイトの『作品一覧』にその場面を描いた作品と解説を載せています。
 元福島大学の教授だった飯田文彦さんもいろんな霊的体験を著書に書いています。

 手塚治虫は『火の鳥』と『ブッダ』で人間が永遠の命を渇望しながら輪廻転生していくドラマを描いています。
 これらの本に学んだ私の思想も手塚治虫に非常に近いです。

 『やはり人間は輪廻転生する。そして、一部の人間は輪廻転生しながら才能や人格をより良いものに伸ばしていけるのではないか?
 
 これが私の結論です。

 実存とは『この世に主体的に立つ人間』という意味ですが、ドラッガーは「自らの力で、自分が生きる意味、自分の存在意義、人生の目標を思索し行動する人間」と言う意味で使っています。
 今こそ崩壊と破滅に向っている人類はこの実存について熟慮すべきです。

 ドラッガーがナチスが台頭した時に言ったように、「自分の存在意義を否定する人間は、人間は社会のためにしか存在が許されない。その範囲内で個人の自由は許されると考える。この考えがファシズム、全体主義に進んでいく」のです。

 どうですか?世界、特に日本や欧米はそのような社会になって来ていますよね。

 『人生の目標は何か?自分の生きる意味と存在理由は何か?』を考えるきっかけとなる作品を私はこれからもどんどん制作していきたいと考えております。

 これが『新実存主義(NEW EXISTENTIALISM)』 なのです。

 

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