札幌在住のパステル画家、デジタルアーティストの横田昌彦です。
今回は第1回目の続き、第2回目のメールです。
今回はこれからメルマガで読者の方に伝えていくことを
説明させていただきます。
前回は日本の芸大・美大の学閥についてのお話でしたね。
◆村上隆が
「画家になれるかどうかには運がいる」
と言っていますが、
確かに美術業界の大物の知己や評価を得るというのは
運があると思いますが、
それはそうなるべき必然性を持って生まれて来た
という秘密があるように思います。
私と長年親しくして下さったそのギャラリストの方も
「あなたとの出会いは不思議な縁を感じる」
と言いましたが、私もそう感じるのです。
ここ数年、自分は恐らく印象派時代のパステル画の巨匠、
オディロン・ルドンの生まれ変わりであると信じるように
なったのですが、そうならばなぜ日本に生まれ変わったのか?
その理由も私にははっきりと分かるのです。
それゆえにユング心理学でいう
『シンクロニシティ=意味ある偶然の出会い』
でこの世で出会うべき人間に人生の節目で出会ってきたと思うのです。
◆しかし、そうであってたとしても、そうであるからこそ
このメルマガでは私が一人で懸命に努力して得た事、
色んな美術関係者に出会って得てきたことを、
登録して下さった皆様に還元したい。というのが
このメルマガ発刊の意図なのです。
最近、雑誌の月刊アートコレクターズを何冊か読んでみたのですが、
その本にも毎回のように書かれていますがアートコレクションを
始めた人のコレクションを見ると作品評価の仕方、つまり鑑識眼
がまだ出来ていないのではないか?と感じるのです。
現代美術の世界標準の鑑識基準は村上隆も言う通り
「西洋美術の世界に、新たな潮流を作りだすような
革新=イノベーションを起こしたかどうか?」です。
例えば、村上隆や奈良美智は西洋美術に
日本のアニメを結合した訳です。
そして、これ以降それを模倣してもそれは
2人がやりつくしたことの模倣なので
まったく評価されない訳です。
この基準は、その画家が歴史に残るかどうか
の基準の一つでもあります。
好むと好まざるとに係わらず、音楽とは違って
経験上、この基準を無視する事はできません。
ですから、新たに見つけて新人画家の作品を購入する場合
「この画家はカンディンスキーやクレー、ピカソやマチス
のように巨匠として歴史に残るかどうか?」
の1点で判断してはどうでしょうか?
その画家は歴史に残りそうですか?
画家としての力量を判断する基準を私はこう考えます。
①プロとしての十分な技術力・技量があるか?
②作品を生み出すバックボーンとなる、反論に耐えうる
オリジナルの美術思想・美術理論を持っているか?
③作品と自分をビジネスとして売り出し利益を得られる
だけのセルフ・ブランディング能力と
マーケティング能力があるか?
◆先にお話さいたアートの世界基準を知るには、
自分の国を理解するのに歴史を知る事が不可欠
なように西洋美術や東洋美術の歴史を知ることが
必要です。
ですから、このメルマガでは私が大学生時代から
猛烈に死にもの狂いで学んできた美術の歴史についても
お話していきたいと思います。
◆さらに、孫子が兵法でいった
『敵を知り、己を知れば百戦危うからず』
のように、世界や日本の美術業界にも世界地図があり、
ヒエラルキーがあり、さらにネット時代を迎え、
その権威を相手にしないバンクシーなどのアウトローもいます。
当てずっぽうで作品を求めたり販売しようとしても
的をはずした空回りの努力になりかねません。
ですから、それらの世界のアート業界の状況・情勢についても
お話したいと思います。
◆このメルマガでは以下のことを中心にお伝えしていきたいと思います。
・美大・芸大を出ていないでいかにデッサン力を身に付けるか?
・絵のモチーフやアイデアを出す発想力を如何につけるか?
・現代美術などの美術が分かるようになる。
・最新のITやNFTの話題、可能性も含めて
・日本画壇、世界画壇の状況
・どこで作品を購入するか
・これからどんどん作品を描いて、特に小品描いて販売していく。
是非、ご期待下さい。